寝室

寝室にカビが生えるというのは、まさに衝撃の瞬間。 私たちの安らぎの場所、リラックスや睡眠をとるための聖域が、不快なカビに侵されるなんて想像もしたくないですよね。家の中で最も清潔かつ居心地の良い場所であるべき寝室に、黒いカビが点々と生える事態は、ただただ恐ろしいものです。

水回りでもないのに、「なぜ寝室にカビが?」と驚く人も少なくないでしょう。しかし、驚くべきことに、寝室は湿気がこもりやすく、カビが繁殖しやすい環境なのです。このため、カビを発見したら、ただちに対処と予防を行うことが不可欠です。

この記事では、寝室のカビ問題に立ち向かうための基礎知識や対策を分かりやすくまとめています。カビの原因から始まり、効果的な対処法、そして重要な予防策まで、寝室を再び快適な空間に戻すための必要な情報を網羅。あなたの寝室を、再び安全で心地良い空間にするためのガイドとして、ぜひ活用してください。

  1. 寝室はカビが多い!生えやすい場所と原因
  2. カビを放置すると繁殖や病気の危険性が!
  3. 寝室のカビを予防する対策〜すぐできる簡単な方法〜
  4. 寝室のカビを予防する対策〜便利グッズを利用する方法〜
  5. 寝室に生えてしまったカビを除去する方法
  6. 寝室のカビ対策に関するよくある質問
  7. 寝室のカビ対策まとめ

この記事を読んで、すぐにでも自分のできることからスタートすればカビのお悩みから解放されます。ぜひお役立てくださいね。

1.寝室はカビが多い!生えやすい場所と原因

寝室のカビ対策をする前に、まず「寝室のどんな場所にカビが生えるのか」「なぜカビが発生するのか」という基礎知識を学びましょう。カビを退治&予防するときに役立ちます。

1-1.カビが発生する3大要素

寝室に限らず、家の中のカビは以下の3つの要素が重なると発生します。

  • 湿気がある(60%以上)
  • 温度が高い(25度〜30度くらい)
  • ホコリなどで汚れている

人間の寝汗・加湿器・結露などによる湿気や、エアコンや暖房器具による暖かい空気、寝具から発生するホコリなど、寝室はカビが発生する要素が重なっているのです。

1-2.寝室でカビが発生しやすい場所は?

寝室の中でもカビが発生しやすいのは以下の場所になります。

  • 天井(特に角)
  • 壁(特に窓周辺)
  • 窓枠やサッシ部分
  • クローゼットや押し入れの奥
  • ベッドマットの裏

寝室は普段寝るだけなので、天井や壁、クローゼットの奥などはまじまじと観察することはありませんよね。そのため、カビが目立つようになるまでなかなか気が付かない人が多いようです。

1-3.「カビが好む環境」になっている寝室とは?

「カビが好む寝室」とは、以下のような状態の寝室です。

1-3-1.暖房と加湿器を長時間使っている

暖房を長時間使っている寝室は、常に暖かい空気が天井にたまっています。また、暖房と同時に長時間加湿器を使用することで湿度も上がっているのです。そのような寝室は、「暖かさ&湿気」というカビが繁殖するには絶好の環境になっています。

1-3-2.冬場の結露で窓周辺がぬれる

冬に発生する「結露」はカビの原因になります。寒い季節は、朝起きてカーテンを開けると結露で窓がびっしょりぬれていることがあるでしょう。結露は、寝室の暖かい空気と外の冷たい空気の温度差が激しくなることで窓ガラスに発生する水滴です。大量に発生すると、窓枠・床・カーテンなどをぬらしてしまいます。何の対策もしないでいるとあっという間にカビが発生してしまうでしょう。

1-3-3.こまめに換気をしていない

寝室の換気を怠っているとカビが発生しやすくなります。前述したように寝室は暖かい空気と湿気がたまりやすく、寝具から発生するホコリも多い場所です。そのため、朝起きたら窓を全開にして空気を入れ替える必要があります。「朝は換気をしている時間がない」「寒いから窓を開けられない」「梅雨で雨続きだから」などを理由に換気を行わないでいるとますますカビが好む環境になってしまうのです。

1-3-4.マンションの北側に寝室がある

マンションは気密性が高いため、一軒家に比べると湿気がこもりやすくなっています。特に日当たりが悪い、北側に面した部屋は要注意です。一般的に、日当たりのよい南側の部屋はリビングや子ども部屋に当て、日当たりの悪い北側の部屋は「夜寝るだけ」と寝室にしているケースが多いでしょう。湿気がこもりやすく日が差さない、北側の寝室はカビの大好きな場所です。寝室の天井や壁だけではなく、家具の裏・ベッドマットの裏・クローゼットの奥などもカビが生えやすくなります。

1-3-5.定期的なベッドマットの乾燥をしていない

ベッドマットは、こまめに乾燥させないとカビが生えやすくなります。夜、人間が寝ている間にかいた汗を吸い込み湿気を帯びているため、できれば朝は干して乾燥させたいものです。けれども、敷き布団と違ってベッドマットは簡単に干すことはできません。そのため、ベッドマットが常に湿気を含んでいる状態となり、カビが生えやすくなってしまうのです。

2.カビを放置すると繁殖や病気の危険性が!

寝室でカビを発見しても「面倒だから休日に掃除すればいいや」と先延ばしにしている人は少なくありません。特に目立たない小さなカビだとわざわざ掃除するのも面倒ですよね。けれども、カビは放置することでいろいろな悪影響を及ぼします。

2-1.放置しているとどんどん繁殖してしまう

カビを放置していると、どんどん繁殖してしまいます。そして、カビの生えている範囲が広くなってしまのです。そうなると、簡単な掃除では落とせなくなり、プロに依頼するしかない状態になります。

2-2.いろいろな疾患を引き起こしてしまう

カビにはさまざまな種類があり、中には人間の体に悪影響を及ぼす種類もあります。乳幼児・高齢者・免疫力が落ちている人などは、カビによる感染症にかかることもあるのです。気管支ぜん息・鼻炎・結膜炎・しっしん、アレルギー症状の原因にもなるので注意が必要でしょう。

2-3.布団や衣類にもカビが及んでしまう

寝室のカビ対策を行わないでいると、クローゼットや押し入れの中にしまっておいた布団や衣類にもカビが及んでしまいます。洗濯では落とせないレベルになると処分するしかありません。

3.寝室のカビを予防する対策〜すぐできる簡単な方法〜

寝室にカビが発生しないようにするための予防策をご紹介しましょう。まずは、今すぐできる簡単な方法をご説明します。

3-1.こまめに換気をする

朝起きたら寝室の窓を開けて、空気を入れ替えましょう。特に、天気がよく風のある日は1日に2〜3回換気をしてください。冬の気温が低い日でも室温が下がるのを気にせず必ず行いましょう。

3-2.天気のいい日は布団や枕などを干す

天気のいい日は、布団・毛布・タオルケット・枕などの寝具を干してください。ただし、前夜に雨が降った場合は、朝になって晴れていたとしても、地上から蒸発する水蒸気が多いため寝具を干すのは避けましょう。

3-3.押し入れやクローゼットの扉は開けておく

押し入れやクローゼットの扉を常に閉めたままにしている人も多いでしょう。けれども、中の湿気を追い払いカビを予防するためには開けておいたほうが効果的です。特に、天気のいい風のある日は、「部屋中を干す」ようなつもりで、押し入れやクローゼットの扉を全開にして、窓を開けて風を入れるといいでしょう。

3-4.ベッドの下にものを置かない

ベッドの下に収納ボックスや予備の布団など、荷物をギュウギュウに詰め込んでいませんか? ベッド下やベッドマットの裏側に風が回らなくなってしまいます。ベッドの下には何も置かないほうが湿気はたまりません。また、フロアモップでこまめにホコリをふき取ることもできます。

3-5.加湿器は控えめに使う

加湿器は、肌や喉の乾燥防止、インフルエンザ予防に便利ですが使い過ぎには気を付けましょう。蒸気の量は「弱」に設定し、できるだけ布団やベッドから離れた場所に置いてください。夜加湿器を使ったら、朝は止めて必ず換気をして湿った空気を追い出しましょう。

4.寝室のカビを予防する対策〜便利グッズを利用する方法〜

グッズや道具を利用して、よりしっかりとカビを予防する方法をご紹介しましょう。

4-1.押し入れやクローゼットの床・棚板にスノコを活用

押し入れやクローゼットの床・棚板にスノコを乗せましょう。直接荷物や布団を置いてしまうと底に湿気がたまってしまいます。スノコを敷いて空間を作ると風とおしがよくなるでしょう。床とスノコの間に、除湿剤を入れるとより効果的です。

4-2.空気の流れが悪い場所は扇風機で風を送る

ベッドの下・クローゼットや押し入れの奥・洋服をぎっしりかけたハンガーラックの裏側など、空気の流れが悪い場所は、定期的に扇風機で風を送るようにしましょう。湿気を飛ばすことができます。また、ベッドマットも定期的に持ち上げて壁に立てかけ、扇風機の風を当てるとカビ予防に効果的です。

4-3.除湿グッズを利用する

ベッドのマットレスの下には「置くタイプの除湿シート」を、クローゼットや押し入れには「下げるタイプのカビ防止剤」を複数設置してください。結露が発生する冬場は、結露水を吸い取る「結露防止シート」などを窓ガラスに貼って、床やカーペットがぬれるのを防ぎましょう。

4-4.空気清浄機や除湿機を利用する

雨の続く梅雨時や台風シーズン、花粉の季節などに便利なのが空気清浄機や除湿機です。窓を開けて換気したくてもできないときでも、こまめに換気や除湿ができます。日当たりや風とおしが悪い寝室にもぴったりでしょう。寝室が狭い場合は、空気清浄機と除湿機が一体化したタイプがおすすめです。

5.寝室に生えてしまったカビを除去する方法

すでに寝室に生えてしまったカビはどのように除去すればいいのでしょうか。カビ退治はふき取っただけでは不十分です。一時的にきれいになったように見えてもすぐに生えてしまうので掃除したあとはしっかり除菌することが大切になります。

5-1.天井・壁・床などのカビを除去するには

用意するもの

  • 住居用洗剤(界面活性剤や水酸化ナトリウムを含まない)
  • 消毒用エタノール
  • ゴーグル
  • ゴム手袋
  • ぞうきん
  • 100円均一などで売っているスプレーボトル

掃除の手順

  1. ゴーグルとゴム手袋を付ける
  2. 寝室の窓を開ける
  3. 住居用洗剤を、天井・壁・床などのカビに吹き付け汚れを浮かせる
  4. 水にぬらして固く絞ったぞうきんで3をふき取る
  5. 乾くまで待つ
  6. スプレーに「無水エタノールと水を6:4で薄めたもの」を入れ仕上げに吹き付ける

5-2.ベッドマットに生えたカビを除去するには?

軽度の場合と黒カビの場合とで除去方法は異なります。

5-2-1.カビが軽度の場合

用意するもの

  • 消毒用エタノール(もしくはオキシドール)
  • 100円均一などで売っているスプレーボトル
  • ぞうきん
  • ドライヤー
  • ゴーグル
  • ゴム手袋

掃除の手順

  1. ゴーグルとゴム手袋を付ける
  2. 寝室の窓を開ける
  3. 消毒用エタノール(もしくはオキシドール)は原液をスプレーボトルに入れる
  4. カビが発生している場所とその周辺に、少し湿る程度に吹き付けて1時間ほど放置
  5. 水にぬらして固く絞ったぞうきんで、エタノールを吹き付けた箇所をポンポンとたたきながらふき取る
  6. ドライヤーで乾かす

5-2-2.黒カビの場合

ベッドマットに付いた斑点状の黒かびを落としたい場合は、キッチン用の塩素系漂白剤を使用します。

用意するもの

  • キッチン用の塩素系漂白剤(泡タイプ)
  • ぞうきん
  • ドライヤー
  • ゴーグル
  • ゴム手袋

掃除の手順

  1. ゴーグルとゴム手袋を付ける
  2. 寝室の窓を開ける
  3. 直接カビに漂白剤を吹き付け、色が落ちるのを待つ
  4. バケツに水を入れ、ぞうきんをぬらして固く絞り、漂白剤を吹き付けた部分をポンポンとたたきながらふきとる
  5. 乾いたタオルでマットレスを軽くたたきながら水分をタオルに移す
  6. 30分ほど放置して完全に乾かす

5-3.窓・サッシ・ゴムパッキンの掃除方法

洗剤で落とす方法、赤ちゃんやペットのいる家でも安心なクエン酸を使って落とす方法をご紹介しましょう。

5-3-1.洗剤で手軽に落とす方法

用意するもの

  • 中性洗剤(食器用洗剤)
  • バケツ
  • ぞうきん
  • キッチンペーパー

掃除の手順

  1. バケツに水を入れ、洗剤を数滴たらす
  2. ぞうきんに1を含ませ、窓・サッシ・ゴムパッキンを拭く
  3. 完全に乾かないうちに乾いたぞうきんで仕上げ拭きをする
  4. これで落ちない場合は、キッチンペーパーに1を含ませてから窓・サッシ・ゴムパッキンに貼って数分放置してから拭く

5-3-2.クエン酸で安全に落とす方法

赤ちゃんやペットのいる家の場合は、万が一うっかり口に入れても大丈夫なクエン酸を使って掃除をしましょう。

用意するもの

  • クエン酸
  • 重曹
  • 100円均一などで売っているスプレーボトル
  • ぞうきん
  • サッシ用ブラシ(使用済みの歯ブラシでも)

掃除の手順

  1. スプレーボトルに、100mlの水と小さじ1/2杯のクエン酸を入れて混ぜる
  2. カビに1をスプレーしてから重曹を振りかける
  3. 発泡してカビが浮き上がってくるので水にぬらして固く絞ったぞうきんでふき取る
  4. 乾いたぞうきんで仕上げ拭きをする

6.寝室のカビ対策に関するよくある質問

寝室のカビ対策に関するよくある質問を集めてみました。ぜひ参考にしてみてくださいね。

Q.梅雨時は、夜ベッドに入ると何となく寝具が湿っているような感じがします。
A.朝起きたあと、ベッドメイキングをして寝具を元に戻さないようにしましょう。タオルケットなどはハンガーラックにかける、かけ布団はベッドボードにかけるなどして、できるだけ空気にさらし、寝ている間の湿気を飛ばしてください。

Q.雨で洗濯物を外に干せないときは寝室に突っ張り棒を取り付けて干しています。寝室の中が湿っぽくなるのですが解消する方法はあるでしょうか。
A.扇風機やサーキュレーターを使いましょう。洗濯物に向けて風を送ると早く乾かすことができ、寝室の湿気も飛ばすことができます。冬場エアコンの暖かい空気が天井にたまったとき、床周辺に滞っている冷たい空気とかき混ぜるのにも便利です。寝室に1台あると通年重宝するでしょう。

Q.寝室のクローゼットの中が湿っぽいので除湿剤をハンガーにかけています。ほかにも湿気対策として気を付けることはあるでしょうか?
A.外出時に着ていた服を帰宅後、そのままクローゼットにしまうのはやめましょう。ハンガーにかけ、一晩風とおしのいい場所につるしてください。熱と湿気を飛ばしてからクローゼットにしまいましょう。

Q.カビ対策のためには、寝室の掃除はどれくらいの周期で行えばいいですか?
A.カビは湿気・暖かさ・汚れがある場所を好みます。そのため、常に掃除をして清潔をたもち、カビを予防することが大切です。掃除が面倒にならないように、必要な道具をカゴなどにまとめて入れたものを寝室に置いておくとすぐに取り出せます。

  • 床用掃除シート・ハンディーワイパーで、毎日こまめにホコリをふき取る
  • コロコロ粘着テープで布団に付いた、ホコリや髪の毛、フケなどをとる

これくらいなら数分でできますので、毎朝の習慣にしましょう。

Q.カビの生えにくい寝室にするためのポイントを教えてください。
A.こまめに換気をする・寝具を干して乾燥させる・過剰に加湿器を使わないなどは基本的なポイントです。また、以下のことにも気を付けてください。

  • ベッドを壁にぴったりくっ付けない。できればベッドヘッド部分だけが壁沿いで、ほかの3辺は壁から離れているのが理想
  • 観葉植物は置かない。植物は水蒸気を出しているため寝室ではなく風とおしのいいリビングなどに置く
  • カーペットやラグは敷かない:敷物は保温・保湿性が高いのでできるだけ敷かない

寝室のカビ対策まとめ

寝室のカビは、面倒でも小さなうちにすぐ対処することが大切です。いつか掃除しようと先延ばしにしていると、あっという間に繁殖してしまい作業がもっと面倒になってしまいます。カビは目に見えている部分だけに発生しているわけではありません。空気中にも目に見えない胞子が漂っているので、呼吸するたびに吸い込んでしまいます。特に睡眠中は体の免疫力が下がっているため、寝ている間にカビを体内に取り込まないよう、寝室は清潔にすることが大切です。本情報を参考にして、しっかりとカビ掃除&予防対策を行いましょう。